わたしのこと
⑶ から更に、近江ちゃんぽんの店を書いてゆく。
![](https://mari24.jp/wp-content/uploads/2022/11/img_1835-160x160.jpg)
彦根の名店へ
彦根市を訪れた私は、「近江ちゃんぽん」を好んで食べていた。
安くて早くて美味しくて、野菜タップリな食べ物である。
今回の旅で、私は彦根城からそう遠くない近江ちゃんぽんの名店『本気-マジ‐』を訪れた。
『本気』で出会った大学生
近江ちゃんぽんを1つ注文。
そして、この店で働く若い店員に話しかけてみた。彼は、滋賀大学の学生だという。
本気、だけど強引
らーめん屋の話題からだいぶ外れてしまうが…
なんなら大学の門を撮影し、タイトルを「滋賀大学」にした方が良いのでは?と、我ながら思うけれど、このブログは『旅行と歴史』なのである。
旅先で出会った「大学生との出会い」に引っ掛け、強引ながら、歴史を辿る『滋賀大学』にも触れてみよう。
これから『士魂商才』近江商人の話を書く私だが、その経済事情は火の車。
彦根へ行くにも資金不足、何卒ご容赦いただきたい。
滋賀大学のこと
さて、滋賀大学の前身は、旧制専門学校。
ちょうど100年前(1922年10月)に設立され、略称は『彦根高商』と呼ばれていた。
特筆すべきは、近江商人の流れを汲む大学である、ということ。
近江人と経済
ちょっと歴史を遡って、戦国時代の近江人を並べてみよう。
日野に蒲生氏郷、佐和山に石田三成が居た。
蒲生氏郷
秀吉に転封させられ、伊勢松坂へと移った氏郷。
この時、日野商人をほとんど連れてゆく。それが後の 伊勢商人 となった。
有名なところでは、三井グループの祖・三井越後守 高安 が、伊勢松坂へと移っている。
石田三成
そして、秀吉におもてなしの心を提供し、見出されたのは、石田三成。
三成 は、深く財務に通じていた。
私は彦根と同様、鹿児島にも関心を持っており、戦国時代の鹿児島に絞った本を読んでみた。
鹿児島と言えば、島津家。
時代は、安土桃山。
秀吉に敗れた後(島津成敗)、三成 が戦後の処理官として薩摩へと赴いた。
島津義久は、この三成から、豊臣の画期的な流通経済を学んだのである。
さらに、豊臣五奉行・長塚正家 も、近江の人間である。財務に長けており、秀吉に抜擢されている。
![](https://mari24.jp/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/50948a487fe25660ffe9559e150fa61e.jpg)
近江の支配地・芦屋
戦国から江戸明治を駆け抜け、大正へ。
大阪での商いに成功し、莫大な富を得た近江商人。
関西随一のセレブ地として知られる芦屋も、近江商人が居住地として拓いたもの。
関西セレブの祖は、近江の人間なのであーる!なんだか近江・彦根を褒め過ぎだが、、
芦屋でも特に高級住宅街とされる『六麓荘町』(ろくろくそうちょう)
この雲の上のような土地に、六麓荘町イチの豪邸を所有している有名な一族の率いる企業は『武田薬品』である。
… そう! これも近江商人が元なのだ。
武田薬品の創立記念日は、近江・日野商人『近江屋喜助』からのれん分けされた日に定められている。
滋賀大学の学生と、、
私は、この滋賀大学の学生に、この話をして…
いない。こんな長ったらしい話をする客ならば、店から嫌われてしまう。
私の知った滋賀大学という妄想に耽りながら、お独り様の旅人は近江ちゃんぽんを啜っていた。
ラーメンの感想をまた書けなんだが、次回こそ本気出して、『本気-マジ-』の記事を書き上げよう。
⑸ へ、つづく。
あとがき
時代は少しずれますが、戦国時代の近江人をもう1人。
北近江の、浅井長政。朝倉氏との友誼を守り通した人物です。
そのため、義兄の織田信長に滅ぼされてしまいますが… 商売に大切な信頼を貫いたのも、やはり近江人らしさかもしれませんね。
読者からの情報
今から100年前に創立された彦根高商が滋賀大学経済学部の元。優秀な財界人だしてますね。アサヒビールの会長だった樋口さんなど。
滋賀大学経済学部は戦前の彦根高商ですね。神戸高商、小樽高商に並ぶ名門校です。それぞれ神戸商大、小樽商大になりました。東京高商つまり一橋大学は別格ですね。
彦根の滋賀大学は経済学部、大津の滋賀大学は教育学部です。ちなみに私は、昔大津の野球部にノックしに出向いてました。
(Facebook・Twitterにて、受付中!)
お願い
いつも「旅行と歴史」をお読みいただき、ありがとうございます。
救援のお願い
恐れながら、皆様からのご支援・ご協力を賜りたく存じます。
PayPay ご寄付
お送りいただいた PayPayマネー は、「旅行と歴史」の執筆に充てさせていただきます。
この情報配信に対し、皆さまに楽しんでいただけるよう更なる努力をしてゆく所存です。
今後とも、どうぞ よろしくお願い致します。
コメント