【鹿児島県南九州市】知覧 / 特攻隊、知覧特攻平和会館、太平洋戦争、なでしこ隊

国内旅行:鹿児島県南九州市

背中の静ちゃん

わたくしが、神坂次郎「われ生きてあり」にある話で、特に感銘を受けたもの。

☟ 兄から妹へ送った手紙

おわかれの時がきました。

兄ちゃんはいよいよ出げきします。

思ひがけない父、母の死で、幼い静ちゃんを一人のこしていくのは、

とてもかなしいのですが、ゆるしてください。

時計と軍刀も送ります。売ってお金にかへなさい

兄ちゃんのかたみなどより、これからの 静ちゃんの人生のはうが大じ なのです。

では兄ちゃんは征きます。

泣くなよ静ちゃん。がんばれ!

この隊員は、空襲で父を、病気で母を、相次いで亡くしました。

幼い妹を残して征く、兄である自分は、お国のために働く。

売って お金にかへなさい

わたくしは、この言葉に、リアリティを感じました。

両親が亡くなり、若い兄が、一家の生活を背負う。

幼い妹をのため・・

この戦時下、どこで働けるって言うのですか?

空襲で、家も焼け、どこも焼け野原・・

明日をも知れない、不安。

兄は、軍人恩給 を残そうとしたのか、と。

軍人恩給

旧軍人等が公務のために死亡した場合など、

国家に身体・生命を捧げて尽くすべき関係にあった、

これらの者及びその遺族の生活の支えとして給付される国家補償

しかしですね、知覧・特攻平和会館で、この隊員の名前を見た記憶はありません。

わたくしは、見落としてしまったかもしれません。

いつかまた、必ず知覧へ行きます。あなたの心を、読んでみたい。

次「知覧」☞

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