特攻平和会館
それでは、中へ入ってみましょう。
ここには、有名な 特攻隊員の遺書 が展示されています。
もちろん、館内は撮影NG。
いやでも、わたくし、皆さまに、隊員の心を知っていただきたいと思いますので。
みやび・ピックアップ遺書!
ご紹介いたしましょう♪
~~ ご想像で、お読みくださいませ ~~
留魂録
「留魂録」とは、幕末の志士・吉田松陰が、自分の教え子に残した 遺書のこと。
その後、教え子たちは日本の名だたる偉人になるワケですけれども。
特攻隊員の1人・佐藤新平 少尉は、自らの日記帳に「留魂録」と書きます。
吉田松陰を模したものでした。
辞世(死ぬ間際に詠む)
身はたとへ 敵艦船と砕くとも
七度生きむ あかきこころは
ありがたき御代にうまれて やくだてる
そのよろこびに われはゆくなり
新平
対して、吉田松陰。
辞世の句
「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留めおかまし 大和魂」
(現代訳:自分は東京で死ぬけど、日本を想うハートは残すゼッ!)
佐藤少尉は、特攻隊員ですから・・
重ね合わせて、死ぬ勇気を奮い立たせたのかな、と。
「七度生きむ」の言葉でも、七生報国/ 七度生き延びて国に報いよ(武運長久)を思い浮かべます。
しかし、この隊員の遺書を読み進めていくうち・・
佐藤少尉は、きっと こちらの 吉田松陰の句 こそ、残したかったのではないか。
「親思ふ 心にまさる親心
今日のおとずれ 何と聞くらん」
寅次郎
寅次郎とは、吉田松陰の名前。
兵士だから、日本男子だから、書けない…
でも、展示された佐藤少尉の手紙は、ご両親をいたわる気持ち にみち溢れていて・・
佐藤少尉の 建前と本音 を、深く考えました。
今日のおとずれ = 特攻 出撃
親思う、あなたの心、留めおかまし・・
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