宇治十帖 あらすじ
源氏物語の主役は、光源氏。
そして、宇治十帖の主役は、光源氏の子孫たち。
主役は、だれ?
ヒーローは2人、居ましてね。
息子・薫 (かおる) ← 実は、光源氏の子ではない
孫・匂宮 (におうのみや) ← 光源氏の一人娘&天皇の子
いい香りがする薫、ライバル視して香を焚きしめる匂宮。
2人ともイケメン・金持ち・フェロモン~♬ の3拍子揃った人物。
薫&匂宮 は、女性たちの憧れ。
でも、それぞれ 悩みを持っていました・・
悩める男たち
薫 → 光源氏の息子 として誰からも大切にされてるけど、実際は・・
匂宮 → 好きな女と結婚したい!でも身分ががが。薫、羨ましい・・
薫は、どんどん出世しても、出生の秘密を抱え、出精できません。
これが、薫のしゅっせ論。
俗聖とは、出家(坊主頭にしたり色々)せず、仏道修行する人のこと。
「俗聖と呼ばれる人物」に惹かれ、その方の暮らす宇治を訪ねます。
この 俗聖、桐壺帝の第八皇子。
彼には、3人の娘が居ます。
薫は、俗聖に憧れて宇治へ行くのですが、
大君 に恋してしまいます。
煩悩100%となった薫を見て、
そんなに素敵な女が居るなら俺も・・と 匂宮。
男の妄想
薫 ⇒ 姉(大君)
匂宮 ⇒ 妹(中君)
男どもの欲望で強引に進められ、妹 陥落。
悩み過ぎて、姉 死去。
その後、薫は宇治で、自分の父親が誰かを知るのですが、
亡き大君を忘れられません。
出自に悩んで俗聖を目指したのに・・
恋に悩んで 俗世と同じ になってしまいました。
ヒロイン・宇治3姉妹
長女・大君(おおいきみ)
次女・中君(なかのきみ)
三女・浮舟(うきふね)
なんだか三女の名前に違和感ががが。
長女と次女は、正妻の娘。
三女は、侍女の娘(とは言え正妻の姪=侍女)。
浮舟は、父から 娘扱いされなかった娘 なのです。
恋した人を偲ぶ何かを求めますが、
既に 中君 は、匂宮の妻 & 妊婦。
そして、大君に良く似た 浮舟 を見つけます。
かわいそうな浮舟
浮舟を妊娠した母は、孕ませた相手・八宮から見捨てられます。
しかし、後に受領(諸国の長官)の妻となります。
浮舟は、母から大切に育てられますが、義父との関係はあまり良くありません。
諸事情により、姉・中君 の所に居候します。
そこで姉の夫・匂宮 に気に入られてしまい、
逃げ出すように 薫 の元へ行くのです。
匂宮 は、妊娠中の妻より・・
妻に似た女(妹とは知らない)に、興味を持ってしまいます。
遊びの女
だか、しかし。
薫は、浮舟を囲っても妻にはしません。
重婚が許されているのに、囲っているだけ。
彼は皇女(天皇の娘)を正妻にするほどの身分なので、
妻となるには大君・中君でさえ、不十分。
現代でも愛人を 日陰の存在 と言いますが、浮舟 は 超・日陰。
寂しく思っていた時に、匂宮 が宇治へ訪れます。
浮舟 を求めて。
そして、匂宮と浮舟は・・深い関係 に。(ほぼ強姦)
そして、自分を囲う 薫 に、バレてしまいます。
浮舟 は、
お二人とも、私を愛してる訳じゃないっ!!
と思ってるのに。
浮舟の二股 みたいに見なされ、
薫からも・・
匂宮からも・・
責めたてられます。
浮舟 は、悩んだ挙句・・
宇治川に、身投げしてしまいました。
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