2つの伝承
1つ目・若者(稚児)が現れ、娘が身代わりとなる。(若者=浅草寺の観音菩薩)
2つ目・若者、浅草寺で一夜を過ごして命拾い
3つ目・老婆の最期、龍に姿を変え 池へ
1つ目・考察
本によって、老婆と娘の関係性も異なります。
① 娘:殺人の意思 あり or なし 説
老婆一人で、殺していた?
⇒ ✕:多分、2人で殺していたと思います。
老婆ではなく、老夫婦とする説あり
② 老婆、 誤って or 知らずに 説
老婆、石を落としたのはワザと?
⇒ △:どちらも、可能性ありと思います。
2つ目・考察
「日は暮れて 野には伏すとも宿借るな 浅草寺のひとつ家のうち」
こんな笛の音が聞こえ、旅人は 一ツ家を抜け出し、浅草寺で夜を明かす。
③ 若者の正体?
観音信仰 を説くものとして、前説と同じ意味合いを持ちます。
3つ目・考察
④ 龍になった老婆
よくある「水の神様」になった説
罪を犯して龍になる、信じがたい話です。
現地を巡って
私の居る公園一帯、全て「姥ヶ池」跡地。
こんな石を落としてたんでしょうか? ☟
「見~~た~~な~~~~!!」(元ネタ:安達ケ原の鬼婆)
公園内の碑
「助六にゆかりの 雲の紫を 弥陀の利剣で 鬼は外なり」
この碑「助」「鬼」の文字が見えるので、石枕伝説の碑?と見間違えてしまいます。
こちらは 助六歌碑、元は今戸・仰願寺(ぎょうがんじ)に建てられました。
姥ヶ池碑の場所
浅草寺の東・二天門を出て、信号(二天門)を過ぎ、すぐ左の公園内。
あとがき
浅草関連の本はたくさんあり、この地の本もいくつか読みました。
あれ~? いずれも少しづつ、内容が異なります。
自分でも「現場」を想像してみよう!と思い至り、短編を生々しい表現で書いてみました。
生々しい表現
リアリティを持たせるのにひと苦労。想像でしか書けないので、殺人事件の描写を参考にしました。
書いた感想
どうやら姥ヶ池の伝承は飛鳥・奈良時代の話らしい。
古代の東京言葉が分からず、勝手な雰囲気で書いてしまいました。
女性2人で旅人を殺害するところを想像してみたのですが、もっと詳しく「石で殺害するシーン」を書いてみたかったです。
それには、映画を観たり、表現力を磨いたり、もっと自分を高めなければと思い知らされました。色んなことを知らねばなりませんね。
鬼婆の伝説
姥ヶ池 を読んで。
「コレ、安達ケ原の鬼女?(福島県二本松市の伝承、別名:黒塚)」
鬼婆が人を殺す伝承 はいくつもあります。黒塚、姥ヶ池、ほうぼうに。
さいごに
時に人は、悪気なく人を傷つけ、怨み辛みが跳ね返り、高い代償を払う事もしばしば。
人を思いやることは素晴らしいことです。
しかし、思いやりを想像すら出来ない人生を歩んでいたら?
大量殺人を繰り返し、悪行に気づく。
老婆は、我が身に降り掛かり、初めて人の気持ちに寄り添えた訳です。
願わくば、誰もが 負でない経験 を重ねられますように。さて、もっと想像力 養います!
お願い
いつも「旅行と歴史」をお読みいただき、ありがとうございます。
執筆に専念し書いておりましたが、そろそろ資金が乏しくなってまいりました。
恐れながら、皆様からのご支援・ご協力を賜りたく存じます。
【救援のお願い】
趣旨:「旅行と歴史」では、ブログ運営・面白さ追求・記事の充実を図るため、皆さまからのご支援を賜りたく存じます。
対象:個人・企業・法人・団体、どなたでも大歓迎!
期間:随時、お受けいたします。
使途:ブログの運営など
Amazon ほしいものリスト
https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/TXHRE828URBK?ref_=wl_shareURL掲載の物資をお贈りいただきましたら、有効に活用させていただきます。
この情報配信に対し、皆さまに楽しんでいただけるよう更なる努力をしてゆく所存です。
今後とも、どうぞ よろしくお願い致します。
参考文献
東京都の歴史散歩 (上)下町
江戸の怪異と魔界を探る
日本の妖怪と幽霊 最恐保存版
東京古地図散歩 ―浅草編―
あずみ 1~48
金属バット殺人事件(試し読み)
概要
台東区立花川戸公園(北エリア)
住所:東京都台東区花川戸2丁目4−15
交通機関
電車
・東京メトロ銀座線「浅草」駅下車 徒歩5分
・都営地下鉄 浅草線「浅草」駅下車 徒歩5分
・東武スカイツリーライン「浅草」駅下車 徒歩5分
・つくばエクスプレス「浅草」駅下車 徒歩10分
バス
・「浅草駅前」下車 徒歩10分
コメント