名詞を説明する文を付ける時、関係代名詞которыйを使います。
一覧表
同じкоторыйには、記号をつけてみました。
関係代名詞которыйとは
関係代名詞は、2つの文をつなぎ、直前の名詞(先行詞)を修飾(説明)する節を作ります。
ロシア語でも英語と同様、名詞を説明するための文を、関係代名詞で結びます。
なんで代名詞って言うんでしょうね。形容詞じゃダメなのかなって思ったりしました。関係代名詞который は、ロシア語の形容詞・硬変化と同じ形だからです。代名詞は名詞の代わりだから、「代名詞」であって、ものの性質を表す形容詞とは別ものだから、変化は同じであっても、которыйは、関係代名詞って呼ぶんですね。
関係代名詞:先行詞 = 名詞が主役、名詞の代わりになるのが、который
日本語では、連体形で名詞を説明するため、主文と従属文を分けて説明文をつける必要がなく、説明するための言葉を、直後の名詞に繋げることが出来るため、主文と従属文を分ける必要がありません。日本語には、関係代名詞がありません。
品詞:連体形(連体修飾語) = 体言(名詞・代名詞)を含む文節に係る修飾語
活用表
未然ナイ、連用マス・タ、終止-。、連体トキ・コト、仮定-バ、命令ーレ。
連体 〜トキ、〜コトを表す。
まとめ:日本語には関係代名詞はなく、連体形によって名詞を説明する。つまり、日本語では直後の名詞に文を繋げることで出来るため、主文と従属文を分ける必要がない。
英語では、多少長い文章で名詞を説明するときは、従属文を作って関係代名詞で繋げて説明します。
ここからが、ロシア語の大変なところとなりますが、なんと、英語の関係代名詞 which who that などと違って、ロシア語は、性・数・格で求める関係代名詞が違うんです!
関係代名詞которыйを使った例文
名詞「 マーシェンカ」をつかった文で、まず日本語を確認してみましょう。
《ロシア語を学んでいる「マーシェンカ」が、ブログを書いている。》
この文では、名詞の直前に、「マーシェンカ」の説明があります。説明の言葉「ロシア語を学んでいる」を、直接名詞の前につけています。ロシア語を学んでいる「マーシェンカ」
次に、関係代名詞をつかった文です。
①《「マーシェンカ」は、ブログを書いている。》
これを①主文とします。
②《ロシア語を学んでいる「マーシェンカ」》
並び変えると、《「マーシェンカ」はロシア語を学んでいる。》
⇒「マーシェンカ」が主語です。
それが、②従属文(=説明文)です。
①にも、②にも、「Машенькаマーシェンカ」と言う名詞があります。これを先行詞と言います。
次に、ロシア語を確認してみましょう。
①Машенька пишет блог.
《マーシェンカはブログを書いている。》
②Машенька изучает русский язык.
《マーシェンカはロシア語を学んでいる。》
では、①と②を、который で繋げてみましょう。
Пишет блог Машенька,которая изучает русский язык.
《ロシア語を学んでいるマーシェンカがブログを書いている。》
1つの文になりました!
関係代名詞который文の作り方
1.文章の中の「,(カンマ)」を探してください。
この前にある名詞が、先行詞です。
2.先行詞の性を判別してください。
男性名詞・中性名詞・女性名詞・複数形、4つのうちのどれかです。
→【参考】複数形について
3.従属文の名詞は、主語?
主語でない場合、動詞をチェックしてください。動詞には、どんな格を選べば良いか決まっているので、選びやすくなります。そして、先行詞の前後に、前置詞がないかチェックしてください。
⇒【参考】動詞の格要求
⇒【参考】前置詞
2.で振り分けた、単数は8択、複数なら5択です。単数は、男性、中性、女性、全て合わせて、これだけです。上の一覧表をご活用ください。
おさらい
Сегодня я получила письмо от брата,который учится в Москве.
《私は今日、モスクワで勉強している弟から手紙を受け取った。》
「弟」が、どんな「弟」か?
《モスクワで勉強している「弟」》
主文《今日、私は「弟」から手紙を受け取った。》に、説明の従属文《モスクワで勉強している「弟」》を加える。
1.先行詞は、「弟 = 彼」
2.男性名詞です。
3.「弟」から
Сегодня я получила письмо от брата.
①主文《今日、私は「弟」から手紙を受け取った。》
先行詞の働きは、「生格」です。
(前置詞отは生格を要求する)
しかし、関係代名詞который は、従属文の先行詞の役割(格)を選びます。
Он учится в Москве.
②従属文《モスクワで勉強している「弟」》
先行詞の働きは、「主格」です。
上の一覧表から、先行詞の性・数、格を当てはめてください。
①(主文)の先行詞は「брат」、②(従属文)の先行詞は「он」、брат = он
まとめ
関係代名詞который
①と②、それぞれの節のの先行詞(名詞)が一致することが必要条件である。
1.先行詞(名詞)の性・数(単数か複数か)を確認する。
2.②(従属文)の先行詞の役割を確認する(の格を決める)
3.1や2で確認した性・数・格から2の求めるкоторыйを挿入する。
各級の攻略方法
⇒【参考】ロシア語検定4級
⇒【参考】ロシア語検定3級
⇒【参考】2級
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