ロシア語検定3級:関係代名詞 который を理解しよう!(一覧表付き)

ロシア

名詞を説明する文を付ける時、関係代名詞которыйを使います。

一覧表

同じкоторыйには、記号をつけてみました。

f:id:mari24jp:20200930144144j:plain
関係代名詞который

関係代名詞которыйとは

関係代名詞は、2つの文をつなぎ、直前の名詞(先行詞)を修飾(説明)する節を作ります。

ロシア語でも英語と同様、名詞を説明するための文を、関係代名詞で結びます。

なんで代名詞って言うんでしょうね。形容詞じゃダメなのかなって思ったりしました。関係代名詞который は、ロシア語の形容詞・硬変化と同じ形だからです。代名詞は名詞の代わりだから、「代名詞」であって、ものの性質を表す形容詞とは別ものだから、変化は同じであっても、которыйは、関係代名詞って呼ぶんですね。

関係代名詞:先行詞 = 名詞が主役、名詞の代わりになるのが、который

日本語では、連体形で名詞を説明するため、主文と従属文を分けて説明文をつける必要がなく、説明するための言葉を、直後の名詞に繋げることが出来るため、主文と従属文を分ける必要がありません。日本語には、関係代名詞がありません。

品詞:連体形(連体修飾語) = 体言(名詞・代名詞)を含む文節に係る修飾語

活用表
未然ナイ、連用マス・タ、終止-。、連体トキ・コト、仮定-バ、命令ーレ。

連体 〜トキ、〜コトを表す。

まとめ:日本語には関係代名詞はなく、連体形によって名詞を説明する。つまり、日本語では直後の名詞に文を繋げることで出来るため、主文と従属文を分ける必要がない。

英語では、多少長い文章で名詞を説明するときは、従属文を作って関係代名詞で繋げて説明します。

ここからが、ロシア語の大変なところとなりますが、なんと、英語の関係代名詞 which who that などと違って、ロシア語は、性・数・格で求める関係代名詞が違うんです!

関係代名詞которыйを使った例文

名詞「 マーシェンカ」をつかった文で、まず日本語を確認してみましょう。

《ロシア語を学んでいる「マーシェンカ」が、ブログを書いている。》

この文では、名詞の直前に、「マーシェンカ」の説明があります。説明の言葉「ロシア語を学んでいる」を、直接名詞の前につけています。ロシア語を学んでいる「マーシェンカ」

次に、関係代名詞をつかった文です。

《「マーシェンカ」は、ブログを書いている。》

これを①主文とします。

《ロシア語を学んでいる「マーシェンカ」》
並び変えると、《「マーシェンカ」はロシア語を学んでいる。》
「マーシェンカ」が主語です。

それが、②従属文(=説明文)です。

①にも、②にも、「Машенькаマーシェンカ」と言う名詞があります。これを先行詞と言います。

次に、ロシア語を確認してみましょう。

Машенька пишет блог.
《マーシェンカはブログを書いている。》

Машенька изучает русский язык.
《マーシェンカはロシア語を学んでいる。》

では、①と②を、который で繋げてみましょう。

Пишет блог Машенька,которая изучает русский язык.
《ロシア語を学んでいるマーシェンカがブログを書いている。》

1つの文になりました!

関係代名詞который文の作り方

1.文章の中の「,(カンマ)」を探してください。
この前にある名詞が、先行詞です。

2.先行詞の性を判別してください。
男性名詞・中性名詞・女性名詞・複数形、4つのうちのどれかです。

→【参考】複数形について

3.従属文の名詞は、主語?
主語でない場合、動詞をチェックしてください。動詞には、どんな格を選べば良いか決まっているので、選びやすくなります。そして、先行詞の前後に、前置詞がないかチェックしてください。

⇒【参考】動詞の格要求
⇒【参考】前置詞

2.で振り分けた、単数は8択、複数なら5択です。単数は、男性、中性、女性、全て合わせて、これだけです。上の一覧表をご活用ください。

おさらい

Сегодня я получила письмо от брата,который учится в Москве.
《私は今日、モスクワで勉強している弟から手紙を受け取った。》

「弟」が、どんな「弟」か?
《モスクワで勉強している「弟」》

主文《今日、私は「弟」から手紙を受け取った。》に、説明の従属文《モスクワで勉強している「弟」》を加える。

1.先行詞は、「弟 = 彼」

2.男性名詞です。

3.「弟」から

Сегодня я получила письмо от брата.
①主文《今日、私は「弟」から手紙を受け取った。》

先行詞の働きは、「生格」です。
(前置詞отは生格を要求する)

しかし、関係代名詞который は、従属文の先行詞の役割(格)を選びます。

Он учится в Москве.
②従属文《モスクワで勉強している「弟」》

先行詞の働きは、「主格」です。
上の一覧表から、先行詞の性・数、格を当てはめてください。

①(主文)の先行詞は「брат」、②(従属文)の先行詞は「он」、брат = он

まとめ

関係代名詞который
①と②、それぞれの節のの先行詞(名詞)が一致することが必要条件である。

1.先行詞(名詞)の性・数(単数か複数か)を確認する。

2.②(従属文)の先行詞の役割を確認する(の格を決める)

3.1や2で確認した性・数・格から2の求めるкоторыйを挿入する。

各級の攻略方法

⇒【参考】ロシア語検定4級
⇒【参考】ロシア語検定3級
⇒【参考】2級

コメント

最近のコメント

タイトルとURLをコピーしました