時間を逆行してしまうが、鹿児島までの道のりを少々。
わたしのこと
鹿児島行きの航空便
鹿児島行きの日は、金曜の平日だった。
会社員の私は定時で会社を退勤し、急いで羽田空港へと向かった。
なんとか間に合った… およそ18時の便に滑り込みセーフ。
お陰で写真を撮る暇もなければ、軽食を買う時間も無く搭乗を済ませた。疲れた、お腹空いた。
この頃の私は当日まで大変忙しく、鹿児島を下調べする余裕も無い。
機内でようやく読みかけの本を開いた。
そのため①のように、鹿児島に対して誤解をしてしまうのだが、、と言い訳を書いておく。
鹿児島行きの飛行機
機内で周りを見渡すとほぼ男性客しか居ない。私の座席の両隣は、推定50〜60代。
エコノミーシートに無理して座っている感じの否めないガタイの良い男性らだった。
なんとも言えない人口密度を感じてしまう。
薩摩隼人
記念すべきバースデー
終始会話の無い年上男性に囲まれ、大好きな読書を楽しんだ。
不思議と嫌な気持ちにはならなかった。
なぜなら、彼らはとても親切で、その視線からも常に気にしてくれているのが判る。
離陸時の荷物を置くスペース、座る幅、機内サービスで飲物を受け取るタイミング。
キャリーケースの上げ下げすら、鹿児島では見知らぬ男性が必ず代わってくれた。
鹿児島のあたたかさ・優しさ
鹿児島の魅力は、風土と歴史。そして人。
飛行機を降りた後も、人々の優しさに気が付く。
バス乗り場でキョロキョロしていると「どこ行くの?」
写真をパシャパシャ撮っていると「撮ってあげようか?」
今回の2泊3日の旅で、どこへ行っても人が居れば、薩摩隼人は声をかけてくる。
西郷どんの街
コメントを見越して書いてしまうと、私が「美人」「若い」からではない。
マスクでこちらの顔など見えないし、彼らは下心では無い。
そのような気持ちならばこちらにも直ぐに伝わってくる。
鹿児島の人はきっと、単純に人が好きなのだ。
私は嬉しかった。ここが『西郷どん』の街だ。
オナゴの誕生祝いは、鹿児島が良か。
ついつい、エセ鹿児島弁を書いてしまう。よかニセ(青年)ばかりの鹿児島に心が弾んだ。
そして薩摩隼人に順番を譲ってもらい、私は鹿児島中央行きの高速バスに乗り込んだ。彼らのお陰で、予定より早く到着するだろう。
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