今回ご紹介する、神社。
ここは「丑の刻参り」で有名なのです。
わたしのこと
水の神社
京都の中心地からは、ちょっと離れていますけど、
貴船神社(きふねじんじゃ) って所がありましてね。
美しい山中にあって、とっても素敵なんです。
でも・・ わたくし・・
ケジメをつけたくて、ここを訪れました。
奥宮
貴船神社創建の地であり、神聖な場所。
貴船=黃船(キフネ)
この船、今も奥宮本殿の側に祀られているらしく…
スミマセン。
現地に行きましたが、じっくり調べてはいません(汗)。
龍穴 (りゅうけつ)
本殿の真下に大きな穴が空いていて、龍穴と言います。
どうやら☝︎でっかい穴がある模様。
この貴船神社にある 龍穴 は、
日本三大龍穴のひとつ。
(他、奈良県・岡山県にある)
穴の上に、この小屋(社)を建てたんでしょうね。
人目を忌む神聖な穴ですので、見ることは叶いません。
呪いの儀式
ちなみに…
呪いの儀式が行われたのは、ドコ?
それは…
ここ、防犯カメラが設置されてるそう。
呪いの藁人形を指す人が、絶えない場所。
どうやって、貴船で、丑の刻参りするのか・・
次「丑の刻参り」 ☞
丑の刻参り
呪いと言えば、「丑の刻参り」
☝︎こーいうの。
丑の刻
どうして、丑の刻参り??
それはですね。
昔の日本は、12の干支で時間を表していました。
こんな感じ ☟
24時間を、2時間づつに区切ります。
0~2時までを、子(ねずみ)
2~4時までを、丑(うし)・・
丑三つ時と言うのは、だいたい2時半ごろ。
丑の刻に、神社を参ります。
呪いを込めて
深夜2~4時の間、
誰にも見られず・・
神社の木に・・
藁人形に釘を刺す・・
1週間、続けると・・
Х◯■△… (☜ 恨みの矛先)
(꒪ཀ꒪)グハァ
そういうハナシ。
みやびと丑の刻参り
わたくし、試そうと思った事は多々あります。
でも・・ ねぇ。
『深夜に、神社へ行って、人形に釘を刺す』
コレ、案外、難易度が高い。
みやび 頭の中
深夜かぁ・・
夜ふかしできるかなぁ?
神社への道のり
人に見られないって、無理じゃない?
人形・・
既製品で良いのかなぁ?
丑の刻参りは断念しても・・
自分の抱える、苦しさは止まらない。
ゼロよりマシかな、と考え、出来る範囲でやってみました ☟
100均で 金槌、
ホームセンターで 釘 を買い、
呪いたい相手の 写真 に 打ち付け・・
『キエエエエエエエエエッ!!!』
雄たけび、実際にやりました。
勢い余って、金槌で、自分の指を叩いてしまい。
呪いが返ってきた・・と、恐怖する。
ちょっとスッキリしますけど、超・自己嫌悪。
ハァ… ε= (´Д`●)
落ち着いてくると、冷静さを取り戻し。
そもそも、人の不幸を笑う人になった時点で、呪われてる。
との、考えに至るのです。
しかし、相手にも・・!!
前置きが長くなりましたね。
神社へ、行ってみましょう♬
貴船神社の参拝は、三社詣。
貴船山の麓へGO! この順 ☟
⑴本宮、⑵奥宮、⑶結社
本宮
水占みくじ
水に浮かべると文字が浮かぶ、おみくじがあります。
「水占みくじ」と言いまして。
恋を、占えます。
水占みくじ の紙を1枚ひき、
水占齋庭 (みずうらゆにわ) と呼ばれる水に浮かべます。
すると・・
文字が浮かび上がり、運勢がわかるのです。
乾くと、文字は消えてしまいます。
わたくし、おみくじ占いやった気が・・
写真がないっ (゚Д゚;)ガーン
ひとり旅ですからね・・
気を取り直して。
この神社に伝わる、面白いハナシ!!
平安の、よくある話
平安時代は、通い婚 & 重婚 が許されていました。
だから・・
「好きだから、あの女の家へ行く」
「飽きたから、違う女を口説く」
こーんな、感覚ですよね。
夫に新しい女が出来ても、法律で裁かれません。
苦しい、辛い、悲しい、憎い!
そんな気持ちを抱えた妻は・・
つまり、呪いをかけて、相手の仲を壊すのです。
ギャ────∑(゚Д゚; )────ァァッ!!
ここで、ちょっと小噺。
和泉式部 という、モテモテ女性が居ましてね。
新しい女へと、乗り換えた夫に・・
駆け足、和泉式部
和泉式部 は、30代半ばで 藤原保昌 と結婚。
20歳の年齢差がある2人ですが・・
保昌さん、妻に飽きてしまったようで。
新しい女を作ってしまいます。
和泉式部は、歌人ですから・・
男に忘れられて 侍りけるころ、
貴船にまゐりて、
御手洗川に 蛍のとび侍りしを見て
こんな歌を、詠んでいます。
もの思へば 沢の蛍も わが身より
あくがれいづる魂かとぞ見る
後拾遺和歌集 第二十 雑六 1163番歌
現代訳☝ 「蛍見て、自分の生霊かと思ったよ~!」
プレーガールとして名を馳せた有名歌人・和泉式部。
貴船神社を、詣でました。
☝ 和泉式部の歌碑
夫婦和合
夫の愛を取り戻したいと願った 和泉式部。
凄いんですよ! 奥さんっ
モテる女性は、やっぱり違う。
この貴船神社で、夫婦和合の儀式 を行いました。
こんなの☟
「夫の愛を取り戻すため」の呪詛法
巫女が、赤い幣など立て巡らせて、作法を行う。
その後、鼓を打ち、着物の裾をまくり、陰部を叩く。
エロスを感じる儀式・・
巫女が、祈りの一環として
女性の○○○を、さらすように命じました。
○○○が、魅力的だから・・
それを求めて、夫が戻ってくるように・・
結果、夫の愛を取り戻すことに成功。
儀式を陰で見ていた夫は、感動し、
妻を深く愛するようになったそう。
わたくしは、このハナシを読み。
『それ・・ 男の 〇❍〇ズムに、刺さった?』
☝ こーんな、邪推をしちゃいました。
いつの時代も、人間って面白いですよね。
みやびと夫婦和合
えっ、みやびも、儀式したか?
(*≧∀≦*)キクナヨッ
でも、わたくしも同様に。
夫の心を取り戻したくて、貴船神社へ行ったのです。
わたくしのことは、あとがきで。
貴船神社を、周りますよ~ん♬
次「縁結び社」☞
結社
神社オススメ、縁結び。
たくさんの絵馬がかけられています。
しかし… わたくし。
えーっ、縁結び?? と、思ってしまいまして。
(行かれた方、ごめんなさいね)
なぜか? それは…
この方 ☝ 恋愛成就してないんですよね。
結社にまつわる伝承
ここの神様は、イワナガヒメ。
「吾ここに留まりて、人々の良縁を授けよう」
つまり。
私はお嫁に行けなかったけど、
あなたの恋を応援いたします!
ってね、何だか不思議な感じ。
えっ、イワナガヒメって、誰か?
長いですけど ☟書きましたw
駆け足・磐長姫 (イワナガヒメ)
日本書紀とか、古事記とか、
あーいうヤツによると…
日本を創った神様は、イザナギ & イザナミ。
その子どもに、オオヤマツミ。(山の神)
オオヤマツミの娘が、イワナガヒメ & コノハナサクヤヒメ。
姉妹の差
イワナガヒメは、俗に言う BUSU。
でも、長寿の神様。
コノハナサクヤヒメは、美人。キラキラキラ・・
ですが、短命でした。
イワナガヒメ =不美人
コノハナサクヤヒメ =美人
姉妹の夫
昔々の日本に、ニニギノミコトと言う人物が居まして。
ニニギは、コノハナサクヤヒメに、一目惚れ。
嫁に迎えたいと、父・オオヤマツミに申し出ます。
喜んだ父は、姉妹をどちらも差し上げます。
ニニギは、悪い男でね…
醜い イワナガヒメ を、父の元へ送り返してしまいました。
命短し・・
嘆いた父、オオヤマツミ。
「私の娘を2人、差し上げたのは理由があります。
イワナガヒメを妻にすれば、常に石のように不変不動。
コノハナサクヤヒメを妻にすれば、木の花が咲き誇るように栄える。
そのように約束して、差し上げました。
けれど、コノハナサクヤヒメだけを妻にし、イワナガヒメは返された。
誓約した通り、天つ神の御子の命は、木の花のようにはかないものになりましょう。」
この神話から、イワナガヒメには「縁切り」「縁結び」のご利益があるとされています。
ひと言で
ブスを捨て、美人を選んだため、人類が短命になった話。
そういう神話の神様が、祀られています。
ニニギめ・・
次「呪詛神」へ ☞
呪詛神
お~待~た~せ~ しましたっ!
呪いの話をしましょう。
貴船は、数多の中でも、信仰を集めていました。
なぜなら・・こう考えられていたからです。
栄華物語 の中にも、貴船が描かれています。
細かい話は、この方のブログ ☟
鉄輪 ー KANAWA ー
夫の浮気心に、苦しむ妻。
引き留めようとして、捨てられ・・
どうしようもない。
そして、貴船へと通います。
やがて、神の御神託を受けます。
御神託
鉄輪 に火を灯して
頭にいただき、
顔に朱を塗り、
赤い服を着て、
怒りの心を持て。
そうすれば、願いが叶う・・
ハイ、丑の刻参り に ございます。
次「あとがき」 ☞
あとがき
今回のテーマ「貴船神社」
みやびと貴船神社
わたくしが ここを訪れたのは、2017年。
突然 居なくなってしまった夫を想い。
一方で、この恐ろしい日々から逃れたいと願う気持ちで参拝しました。
夫との縁を、切りたいのか、結びたいのか、
どちらとも言えず・・
ただ、ただ、やり切れない気持ちを抱え。
どうやって鎮めたら良いか?
そればかりを考えていました。
心の浄化
貴船の山道を歩き、水を感じ、
水蒸気でしょうか・・
肌がツヤツヤして、
呼吸がイキイキするんです。
呪いとか、鬼の伝承のある貴船ですが・・
わたくし、神社を訪れまして。
負のパワーではなく、生(正)のパワーをいただきました。
自分と生きる
読者の皆さま。
意外かもしれませんが、わたくし、
夫を見て、夫だけを思い、夫との世界しか知りませんでした。
それに引き換え、あの人は・・
歩み寄ろうとすることは、終ぞなかった。
わたくしは、心の鬼を育て、ずっと苦しくて。
どうして、自分を大切にしようとせず。
気持ちを下げる人と、添い遂げようとしたのでしょう。
どうして、心を踏みにじる人と、共に居られるのでしょう。
あれから、5年。
わたくしの毎日は、平凡で、穏やかで、いつも落ち着いています。
夫に対して、幸せも、不幸も、考えません。
キレイ事を言ったって、仕方ない。
自分の心から消すこと以外、夫にしてあげられることはない。
心の終着点 ☝ 至って、平穏
人に、サラサラ思い出を話せるくらい、過去なんだな~って。
みやびな生きかた
さて、自分らしく生きていくために、どうしたらよいか。
別居開始から、わたくしは学問に打ち込みまして。
世界を知り、仲間を得て、職に就き・・
今までの自分と縁を切り、とても幸せ。
人生のパートナー
覚悟を持って、自分を生きたい。
独りでも構わない。
そんな生き方を始めてまして。
一週間ほど前、上司・先輩から、こんな言葉が。
「みやびさん、再婚する気あるの~?」
「まだ若いんだから、彼氏つくりなよ~っ」
恋愛の神様は、すぐそばに来ているように感じました。
パートナー、ですか・・w
もしも、もしも・・
わたくしと、一緒に居てくれるのでしたら。
お相手の、学歴も、収入も、特にこだわりません。
話の合う人、一緒に居たいと思える人。
気を張らず、楽しく過ごせる人。
そして、お互いを尊敬し、慈しむ。
相手を思いやり、歩み寄ろうとする人。
わたくしは、そんな相手と一緒に居たいです。
未来の自分
5年前のわたくしは。
未来の自分が、こんな気持ちで居て。
こんな晴れやかになれるなんて、想像できなかった。
あなたの心の終着駅も、見つかりますように。
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